そんな当たり前にあった食のありがたさを再確認し、また温かくて美味しい食によって心のぬくもりを感じ、生きる希望に繋げた人たちがどれほど多くいたことでしょう。
子ども達との学びを時系列で振り返りたいと思います。
少し長いですが、どうぞ最後までお付き合い下さい。
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「BOSAI食ってなんだろう?」
BOSAI食とは、非常食と保存食とタネの3つを組み合わせた食。
イノチとキズナをつなぎミライを作る食。
① 命をつなぐ非常食
災害によって寸断されたライフラインが復旧するまでに最低3日。その間、家に買っておいておく非常食はイノチをつなぐ役割を果たす重要な食。
子ども達も非常食の種類について再確認
一緒に揃えておく道具類も確認
3日分の必要な量をみんなで用意
② 体を元気にする保存食
保存食は普段から自分で作りおきできて、いざという時に栄養バランスを整え体を元気にしてくれる食。非常食に不足しがちな野菜も効率よくたくさんとれます。
③ 心を元気にするタネ
被災後の辛く悲しい気分をじわじわと温めてくれる役目を果たすのが野菜のタネです。タネを自分で育てることによって、日々成長する命の営みを目の当たりにし、明日への希望を見いだせます。新鮮な生の野菜を採ることで彩りも良くなり、笑顔になれる食を作ることができます。そんなタネは心を元気にする食。
最終日のカフェで出すスプラウトの種
子ども達が育てたタネをカフェでも出します
非常食・保存食・タネの3つが組合わさることにより、命をつなぎ体も心も元気になれる食。それが「BOSAI食」です。このBOSAI食を学び、自分で作れるようになることで、もしもの時には子ども達自身が自分や大切な人を笑顔にできる食を伝え、実践してくれる。そう信じています。
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「保存食を作ろう」
① ちぎる・切る
BOSAI食体験 ①
防災は、コトが起こってから慌てても間に合いません。普段から料理をしたり、野菜の種を蒔いて育てたりしながら、いざという時に使うことができて初めて役立つ防災。そこで、今回は子ども達にも保存食を作ってもらい実践のスキルを身につけてもらいます。作ったのは「干し野菜」と「漬け野菜」の2種類の保存食。
干し野菜 の作り方
① 切る
災害時に役立つスライサーでカットしていきます
② 干す
色んな模様に野菜を並べます
漬け野菜 (オイル漬けとピクルス)の作り方
② 炒める(オイル漬け)・塩もみ(ピクルス)
③ 漬ける
保存食を作る楽しい体験を通して、笑顔になるBOSAI食を子ども達自身が発信してくれることを願っています。
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昼食は、子ども達がBOSAI食を体験できるようになっています。毎回のメニューは変わりますが、非常食と保存食とタネの組み合わせは変わりません。
BOSAI食体験 ①
非常食:アルファ化米・レトルトカレー・フルーツ缶
保存食:干し野菜・漬け野菜(トッピング用)
タネ:スプラウト・ベビーリーフ・トマト
1日目のBOSAI食はコチラ
カレー・サラダ・デザートの3品です
BOSAI食の昼食も大人気!美味しいですよ〜
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BOSAI食を学び、作り、食べた1日目。BOSAI食づくしの1日を終えて、子どもの中にどれくらい防災を食から考えるきっかけができたのでしょう。今日蒔いた種のように、最終日までの3日間で「食によるBOSAI」が子どもの中に少しずつ芽生えますように…。
タネの成長や、 干し野菜と漬け野菜の変化、そんなことを楽しみにしながらプログラムは2日目へと続きます。2日目もどうぞお楽しみに!
(※1月19日、20日、27日の詳しい様子は、NHKシンサイミライ学校でも3月頃に放送される予定です。放送日は告知いたしますので、是非そちらもご覧ください。)
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