2012年6月23日土曜日

The Edible Schoolyard!

今日は、「種から育てる子ども料理教室」を始めるきっかけとなった「The Edible Schoolyard (エディブルスクールヤード)」の素晴らしい活動についてお話ししたいと思います。

エディブルスクールヤードは、カリフォルニア州バークレーにある中学から始まった校庭を菜園に変える食育菜園プロジェクトです。複雑な社会情勢や民族背景を抱え、荒廃していく学校や子どもたちの生き方そのものを、「食」こそが変革すると確信した「Chez Panisse(シェパニーズ)」のシェフであるアリス・ウォータースが始動したのは、およそ30年も前のこと。




アリス・ウォータースのアイデアに賛同し、荒廃した学校を変えようと果敢に立ち上がった教師とともに、駐車場だった校庭の一部に菜園を作り、オーガニックの野菜を育て、収穫した作物を使って料理を作り、皆で食卓を囲んで学ぶガーデンとキッチンの授業を始めました。種を蒔き、育て、食べるというこのプログラムを通して、子どもたちは持続可能な価値観や、食への気づき、友と過ごす喜びを体感します。

エディブルスクールヤードでの活動は、子どもたちの生き方を根本的に変えます。
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畑から、キッチンから、食卓から学ぶことは
共感と思いやり、忍耐と自律心です。
こうしたカリキュラムは、子どもたちに未来の方角を指し示し、
生きる勇気を与えることができます。
アリス・ウォータース
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彼女は、「一皿のおいしい料理は全てのことを変えることができる」という思いを込めて、校庭の菜園から始まるこの活動を「デリシャス・レボリューション(おいしい革命)」と呼んでいます。

学校内で起こった食の変革は、学校の風土を一変させただけでなく、地域の農家や住民たちとの繋がりを生む学校コミュニティーを生み出し、地域全体が持続可能な価値を共有するまでに変わりました。デリシャス・レボリューションは、今なお全米、全世界へと波及していっています。


私たちも、彼女のこの素晴らしい革命の渦に巻き込まれながら、日本の多くの子どもたちにもガーデン・キッチンから始まる生きる「食」「命」を学び取れる機会を提供したいと思っています。今年の夏は、ここ北加賀屋クリエイティブファームの「種から育てる子ども料理教室」にてスタートを切ります!私たちが蒔く種が大きな実りをつけるまで過程に、より多くの住民の皆さんが関わって下さることを願っています。北加賀屋ではどんなデリシャス・レボリューションが巻き起こり、どのような変化が生まれのか、今から楽しみでなりません。


皆で食べることを楽しいと思えること
食卓に着くことに喜びを感じれること
それは生きる上でとても幸せなことだと思いませんか?

さぁ、皆さんも今日の食卓から、自分で出来る小さなデリシャスレボリューションを起こしてみましょう!!

(photo: Edible schoolyard A UNIVERSAL IDEA, www.edibleschoolyard.org)

2012年6月16日土曜日

かがやフェスティバル



6月8日、加賀屋小学校で子どもたちによる「かがやフェスティバル」が開催されました。子どもたちが考案したゲーム等を全校生徒で楽しむお祭りだったようです。その日、私たちも校内で、保護者の皆さまに向けて教室のご案内をさせて頂きました。


大人になると小学校に行く機会もめっきりなくなり、あんなに通っていた日々も遠いむかしのこと。でも、ひさしぶりの学校は相変わらず、あの特有の懐かしいにおいがして何だかホッとしました。


元気に登校する子どもの姿。声かけすると「おはようございます」と元気な声が返ってきて清々しかったです。


フェスティバルの見学で来校したお母さま方に、種から育てた野菜を調理する教室のことをお話しすると、興味深い面持ちで聞いて下さる方がたくさん。「育つプロセスを体感する」ことに関心が高い反応を直に感じるいい時間となりました。この教室での時間を通して、多くのお子さん達に、そのプロセスを是非体験してもらいたいと思っています。


この案内を前に出で立つこの人物こそ、、
本教室を主催する料理研究家の堀田裕介です。
今後ともよろしくお願いいたします。

野菜を育て美味しく調理するコツを、教室でご披露いたします。
皆さんも、ご一緒に楽しみましょう!!



さて、フェスティバルの日にはもう一つ新たな動きがありました。
実は、大阪の地元紙である「日日新聞」の記者さんがクリエイティブファームで取材して下さいました。

教室開催に至るお話として、本教室に多大な影響を与えている米国カリフォルニア州バークレーの中学校で行われている「The Edible Schoolyard 」のことや、教室が意図している子どもたちへの想いなどをお話しさせて頂きました。The Edible Schoolyardのことについては、また回を改めて詳しくお話したいと思います。


取材でお話しさせて頂いたように、野菜を育てたり自分で調理することで、より自然に子どもたちが食べ物に親しみ、活動自体を楽しむことで、いつの間にか野菜にも友だちにも自分にも優しくなれる、そんなきっかけを教室ではご提供できればと思っています。

2012613日(金)に発行された日日新聞での記事です
是非ご覧下さい。

最後に、クリエイティブファームのトマト。
オレンジに色づいているのはピッコラカナリアという品種です。

彩られた畑が子どもたちを出迎えるのも、もうまもなく。
ご興味のある方は、まず7/13(金)のオリエンテーションへ足をお運び下さい。


2012年6月5日火曜日

はじめの一歩は、畝作りから

ガーデンとキッチンの両クラスで学ぶ「種から育てる子ども料理教室」。ガーデンクラスの学び場となるのが、地域をつなぐ北加賀屋クリエイティブファームです。

その場所で、5月末に子どもたち用の畝(うね)作りと苗植えを行ってきました。7月には子どもたち自身にも種をまいてもらいますが、そのためのはじめの一歩を踏み出しました。

ところでみなさんは、畝(うね)の役割をご存知ですか?
畝とは、作物が根を張る時にスペースを有効に確保して、土の水分や温度の調整をするという役割を果たすものです。いわば、作物を作る土台。

そんな畝に、教室ならではの工夫が…
一般的な畝は直線の形が主流ですが、子どもたちの畝はサークル状になっていて、みんなが輪になって、心一つに野菜を育てられるようにとの願いが込められています。






完成した畝がこちらです!!
実はこの形、活動を助成して下さるおおさか創造千島財団のロゴマークなのです。
色んな意味を担う畝、しっかりと野菜を育んでくれるでしょう。


次はいよいよ苗植え。
写真のお花は、野菜を虫や病気から守りながら育つ植物で「コンパニオンプランツ」といいます。支え合いが必要なのは植物も人も同じなのですね。



さぁ、この苗たち、どんな実をつけるでしょう…
それは、しばらく先のお楽しみに。

2012年6月2日土曜日

北加賀屋にて 2012 summer school が開校!!

いよいよ、2012年7月末より「種から育てる子ども料理教室 」が開校します!!


地域をつなぐ北加賀屋クリエイティブファームにて、種をまきましょう。
大事に育てられた種は、芽を出し、根を張り、豊かな実をつけます。
そんな風にして、野菜と子どもの心の種も育てていきませんか?


本教室では、子どもたちが種から野菜を育て、育った野菜を美味しく調理して、みんなで楽しく食べる全6回のプログラムを実施します。


いつもは何気なく食べている野菜のルーツを探りながら、育てる、作る、食べるという一連の流れを通して、自分たちの命との繋がりを自然と感じてもらう工夫を沢山ご用意しています。ご興味のある方はkodomoseed@gmail.comまでお問い合わせ下さい。

種を巡るそれぞれの物語を子ども達と一緒に作っていきます。
みなさまもご一緒に、その展開をお楽しみ下さい。 



*本教室は、2012年度おおさか創造千島財団の助成を受け、実施しております。